数値は2026年9月14日時点・DeepSeek 側はベンダー公表値
V4.1 Flash は 2026年9月10日公開。ベンチマークは公式モデルカードの自社測定のみで、Artificial Analysis 等の再測定は確認時点で未実施。料金は DeepSeek 公式レートカード(オフピーク)と Anthropic 公式価格表から引用している。
前世代 DeepSeek V4 Pro との比較はこちらDeepSeek V4.1 Flash vs Claude Fable 5.1(2026年9月)
DeepSeek V4.1 Flash vs Claude Fable 5.1 比較
オフピーク $0.15 のオープンウェイトモデル vs 常時 $10 のクローズドフラッグシップ。同じ 1M コンテキストでも、価格も根拠も別物。料金・スペック・ベンチマークを横並びで検証する。
要点
DeepSeek V4.1 Flash の API 料金は入力 $0.15/出力 $0.60(1M トークン、オフピーク・ピーク時は倍額)。Claude Fable 5.1 の $10/$50 と比べると入力は約 1/67(2026年9月14日時点)。V4.1 Flash は 552B MoE・MIT ライセンスのオープンウェイト・コンテキスト 1M・最大出力 384K。ただしエージェント系のベンチマークは DeepSeek 自社測定のみで、第三者検証は未了。Fable 5.1 は SWE-bench Verified 87.7% が公開実績として一枚上。
スペック一覧
DeepSeek はオフピーク料金。ピーク時間帯(月〜金 UTC 01:00-04:00・06:00-10:00)は倍額になる。Fable 5.1 は Anthropic 定価で時間帯による加算なし。
| 項目 | DeepSeek V4.1 Flash | Claude Fable 5.1 |
|---|---|---|
| モデル ID | deepseek-flash | claude-fable-5-1-20260902 |
| リリース日 | 2026年9月10日 | 2026年9月2日 |
| 入力価格(1M トークン) | $0.15 | $10.00 |
| 出力価格(1M トークン) | $0.60 | $50.00 |
| ピーク時課金 | ピーク時は倍額($0.30 / $1.20) | 終日・全コンテキスト同一料金 |
| キャッシュ読み出し(1M トークン) | $0.003 | $0.25 |
| アーキテクチャ | 552B MoE(prefill 8B/decode 16B がアクティブ) | 非公開(クローズド API) |
| ウェイトとライセンス | MIT オープンウェイト(約510 GB・FP8) | プロプライエタリ(API/クラウドのみ) |
| コンテキスト長 | 1M | 1M |
| 最大出力 | 384K | 128K |
入力は約67倍、出力は約83倍の開き。DeepSeek のキャッシュヒットは $0.003/1M トークンで書き込み課金なし。Fable 5.1 の読み出しは $0.25/1M トークンで、書き込みは別途 $12.50(5分)。セルホストでは状況が逆転し、V4.1 Flash の約510 GB(FP8)の MIT チェックポイントは実質8 GPU ノードが起点。Fable 5.1 にはオープンウェイトが存在しない。
ベンチマーク:自社値 vs 第三者検証値
DeepSeek の公表表では V4.1 Flash はエージェント系・コーディングで V4 Pro を上回る。Fable 5.1 の公開最強値は SWE-bench Verified 87.7%。両者の同世代の交差点は Terminal-Bench 4.0 だが、計測環境が異なる。
| 項目 | DeepSeek V4.1 Flash | Claude Fable 5.1 |
|---|---|---|
| SWE-bench Verified | 未公表 | 87.7% |
| DeepSWE v1.1 | 74.2% | 未公表 |
| Terminal-Bench 2.1 | 90.6% | 未公表 |
| Terminal-Bench 4.0 | 31.2% | 55.8% |
| GPQA Diamond | 90.9% | 未公表 |
| HLE(ツールなし) | 36.8% | 未公表 |
出典:DeepSWE・Terminal-Bench 2.1・GPQA Diamond・HLE はすべて DeepSeek 公表値(2026年9月10日・最大思考設定)で、第三者による再現はなし。Terminal-Bench 4.0 の行は計測環境が別々の比較——31.2% は DeepSeek 自社、55.8% は OpenAI が GPT-6 Astra 公開時に同一ハネスで測定した値。SWE-bench Verified は Anthropic 公表で、DeepSeek は未取得。ベンダー数値の突き合わせは参考値にとどめてほしい。
どう選ぶか
同じ 1M コンテキストでも価格は67倍、検証水準も別次元。ワークロードでルーティングしよう。
エージェント大量実行でコストが頭打ち
オフピーク $0.15/$0.60 ならループコストは一桁小さくなる。週末全体と米国日中の大半はオフピーク扱い。制約が予算であって能力でないなら、採用の理由は強い。
第三者検証済みのコーディング実力が必要
Fable 5.1 は SWE-bench Verified 87.7% に Artificial Analysis 等の独立計測が乗る。V4.1 Flash の DeepSWE 74.2・Terminal-Bench 2.1 90.6 は自社測定のみ(2026年9月14日時点)。外部再現が要件なら検証済み側は Fable 5.1。
自社運用のためにウェイトが必須
MIT ウェイトを約510 GB(FP8)で取得でき、vLLM/SGLang は初日から対応。ただし現実的な起動は 8 GPU ノードからで、趣味の構成ではない。Fable 5.1 にオンプレの選択肢はない。
ツールなしの知識推論が本業
HLE 36.8(ツールなし)は自社の V4 Pro 42.7 に及ばない。V4.1 Flash は「速い Flash クラス」であって「安いフロンティア」ではない。retrieval なしの長文推論は Fable 5.1 が無難。
プロンプトの大半が再利用
キャッシュが本丸のワークロードなら、DeepSeek はヒット $0.003・書き込み無料、Fable 5.1 はヒット $0.25+書き込み課金。どちらも自社の未キャッシュ価格よりけた違いに安いが、Anthropic 側の体系はプロンプトキャッシュ専用ページで分解している。
要約:V4.1 Flash は入力 1/67 と本物のオープンウェイトを、第三者検証なし・時間帯課金・知識推論の天井と引き換えにする。Fable 5.1 は検証済みのコーディング深度と全ウィンドウ同一料金を売る。Artificial Analysis の再測値が出れば結論が変わりうる——出次第、本ページも更新する。
自分のトークン構成で試算する
キャッシュヒット率・ピーク時間帯・出力長が請求額を左右する度合いは、見出し価格の差より大きい。公式レートカードで具体的に計算しよう。