2026年7月27日時点で確認

Claude Opus 5

Anthropic が2026年7月24日に投入したフラッグシップ。公開されたエージェント系ベンチマークの多くで首位に立ち、価格は100万トークンあたり $5/$25 と Fable 5 の半額です。仕様と数値、そしてまだ決着していない論点を整理します。

結論

Opus 5 は2026年7月24日にリリースされ、入力100万トークンあたり $5、出力100万トークンあたり $25 です。Opus 4.8 と同額、Fable 5 の半額にあたります。Anthropic が公開したエージェント系ベンチマークでは首位(Frontier-Bench v0.1 で 43.3%、Fable 5 は 33.7%)、通常アクセスではデータ保持義務がなく、サブスクリプション価格を変えずに Claude Max の既定モデルになりました。移行前に一点だけ。リリース直後の数日間、複数の経験豊富な開発者が正反対の実感を公表し、Fable 5 に戻しています。これらは個人による公開の表明であり、統制された試験ではありません。本ページの数値はすべて Anthropic の公開資料に基づき、2026年7月27日時点で確認したものです。

仕様と価格

Anthropic が公開している API 定価です(2026年7月27日時点で確認)。執筆時点でリリースから3日しか経っていません。予算を組む前に公式の価格ページを再確認してください。

Claude Opus 5
リリース日2026-07-24
API モデル IDclaude-opus-5
入力 / 100万トークン$5.00
出力 / 100万トークン$25.00
キャッシュ読み取り / 100万トークン$0.50
キャッシュ書き込み / 100万トークン(5分 / 1時間)$6.25
Batch(入力 / 出力)$2.50 / $12.50
Fast mode(速度 / 価格)$10.00 / $50.00
コンテキストウィンドウ1M
最大出力128K
effort レベルlow · medium · high · xhigh · max
データ保持None

ベンチマーク

以下の数値はすべて Anthropic のリリース資料または Artificial Analysis によるものです。2026年7月27日時点で、Opus 5 の結果を第三者が独立に再現した例は見つかっていません。確定した事実ではなく、ベンダー公表の方向性を示す参考値として扱ってください。

  • Frontier-Bench v0.1 —— 43.3%

    Opus 5 は 43.3%、Fable 5 は 33.7%、Opus 4.8 は 18.7% です。Anthropic が前面に出した数値であり、エージェント型のコーディングベンチマークであるため、この一群のなかでは多くの読者の実務に最も近い指標です。同時に、ベンダーが最も最適化する動機を持つ指標でもあります。

  • CursorBench 3.2 —— Fable 5 のピークとの差は 0.5% 以内

    max effort では、Opus 5 は Fable 5 のピークスコアとの差が 0.5% 以内に収まり、タスクあたりのコストはおよそ半分です。絶対値の首位は依然として Fable 5 が保持しています。0.5 ポイントに倍の価格を払う価値があるかどうかは、モデルの問題ではなく、あなたの許容誤差の問題です。

  • ARC-AGI 3 —— 次点モデルの約3倍

    Anthropic は2位のモデルの約3倍のスコアだと報告しています。ARC-AGI が測るのはソフトウェア工学ではなく抽象的なパターン帰納であり、ここでの大差がそのままコードベースでの性能に移るわけではありません。第三者による再現も確認できていません。

  • Zapier AutomationBench —— 合格率は約1.5倍

    タスクあたりのコストが同等の条件で、Opus 5 の合格率は次点モデルの約1.5倍です。Anthropic が公開した数値のなかでは、実運用の自動化ワークフローにおけるツール呼び出しの信頼性に最も近い代理指標といえます。

  • OSWorld 2.0 —— 約3分の1のコストで Fable 5 を上回る

    Opus 5 は、3分の1をやや上回る程度のコストで Fable 5 のコンピュータ操作の最高成績を超えています。画面を操作するエージェント用途では、両モデル間で公表されているなかで最も大きな差です。

  • サイバーセキュリティと生物学 —— 依然 Mythos 5 が先行

    Anthropic は、サイバーセキュリティと生物学では Opus 5 が Mythos 5 に及ばないと明言しています。これらの領域が主たるワークロードであれば、Opus 5 も Fable 5 も上限ではありません。そもそも Fable 5 は安全性分類器がこの種のリクエストを迂回させます。

effort レベルと速度

effort は品質と価格を調整する主要なつまみです。low・medium・high が一般提供の段階で、xhigh と max は API 限定です。Anthropic が前面に出した CursorBench と Frontier-Bench の成績は、この階段の最上段で計測されたものです。したがって既定の effort で運用しても、リリース時のグラフの数値は再現できません。Fast mode はこれとは別の軸で、速度が約2.5倍、価格は100万トークンあたり $10/$50。つまり Fable 5 の定価で Opus 5 の出力を買う形になります(2026年7月27日時点で確認)。

利用方法

リリース当日の2026年7月24日から、API、Claude アプリ、Claude Code のいずれでも利用できます。

  • API —— claude-opus-5

    クライアントのモデル ID を claude-opus-5 に向けるだけです。コンテキストは100万トークン、最大出力は 128K。同時に2つの関連する変更が入りました。API 側の自動フォールバックルーティングと、会話の途中でツール構成を変更してもプロンプトキャッシュが無効化されなくなった点です(従来はツールを差し替えるとキャッシュが失効しました)。

  • Claude Max —— 既定モデルに

    Opus 5 はリリース当日に Claude Max の既定モデルとなりました。サブスクリプション価格の変更はありません。Max を使っていて7月24日以降モデル選択に触れていないなら、意識せず Opus 5 を使っていることになります。

  • Claude Pro —— プラン内で最も強力なモデル

    Opus 5 は Claude Pro で利用できる最も高性能なモデルで、こちらも価格は据え置きです。関連する背景として、Fable 5 は2026年7月20日に Pro と Team Standard から外れ、一度限りの $100 クレジットに置き換えられました。

  • Claude Code

    セッション内でモデルを切り替えるか、設定でモデル ID を指定します。ここでは effort を直接指定できるため、本番環境に手を入れる前に Fable 5 との A/B を最も安く回せる場所です。

自分の数字で判断する

公開ベンチマークとリリース初週の現場報告は、異なる方向を指しています。つまりどちらも、自分のタスクで試すことの代わりにはなりません。まず2モデルを並べて比較し、そのうえで実際の月間使用量で試算してください。

よくある質問