Fable 5.1 対 DeepSeek コーディング:ベンチマークと「解決タスクあたりコスト」(2026)
Claude Fable 5.1(2026-09-02 リリース、SWE-bench 87.7%、$10/$50)対 DeepSeek V4 Pro / V4 Flash のプログラミング比較——エージェント型コーディング品質、オープンウェイト自前ホスト、5.1 数字で更新した解決タスクあたりコストの計算。

Fable 5.1(2026-09-02)向けに更新。 継続更新の旗艦比較は Claude Fable 5 vs DeepSeek V4 Pro。2026年8月の Fable 5 vs DeepSeek コーディング分析 は歴史的参照として残しています。
TL;DR(2026-09-04 時点): コーディングでは、Anthropic の Fable 5.1 リリースが品質差を広げ、価格差は変えませんでした。Fable 5.1 は SWE-bench Verified で 87.7%(Anthropic 公式)に対し DeepSeek V4 Pro は同一テスト名で自己申告 55.4%——しかし V4 Pro は 100 万トークンあたり $0.435/$0.87、Fable 5.1 は $10/$50 で入力約 23 倍安く、V4 Flash は $0.14/$0.28。合格率ではなく解決タスクあたりコストでランク付け。 入力約 23 倍の差では DeepSeek は何度失敗しても Fable 5.1 の 1 回試行に届かない——ただし Fable 5.1 の 1 回試行の方がはるかに解決しやすい。ルーティン〜中程度のコーディングでは DeepSeek が合理的デフォルト。フロンティアのエージェント型コーディングでは Fable 5.1 が天井。選ぶ前にコスト計算機で試算を。
コーディング問題を正直に枠組み化
多くの「Fable vs DeepSeek」記事は 1 スコアで結論を出します。コーディングではそれは本当の意思決定を潰します。正直な枠組みは 3 点:
- ベンチマークは同格ではない。 Fable 5.1 の 87.7% SWE-bench Verified は Anthropic 公式リリースデータ(2026-09-02)。DeepSeek の 55.4% および V4 のすべての数字は DeepSeek 自家技術報告——2026-09-04 時点で独立検証なし。「未確認」が DeepSeek 行の正確なラベル。
- 価格差は巨大——5.1 でも変わらない。 Fable 5.1 は Fable 5 と同じ $10/$50 定価。DeepSeek の約 23 倍安い入力はコスト削減だけでなく、コーディングのリトライ計算を変える。
- タスク tier が勝者を決める。 ルーティン/中程度とフロンティアのエージェント型コーディングは別問題。
モデル並列比較
| 仕様 | Claude Fable 5.1 | DeepSeek V4 Pro | DeepSeek V4 Flash |
|---|---|---|---|
| ベンダー | Anthropic | DeepSeek | DeepSeek |
| リリース | 2026年9月2日 | 2026(V4 ライン) | 2026(V4 ライン) |
| ポジショニング | Mythos クラス旗艦(更新) | オープンウェイト挑戦者 | 予算オープンウェイト lane |
| 入力 / 出力(100 万トークンあたり) | $10 / $50 | $0.435 / $0.87 | $0.14 / $0.28 |
| キャッシュヒット入力 | $1 | $0.003625 | ~$0.0012 |
| コンテキスト | 1M | 1M | 1M |
| SWE-bench Verified | 87.7%(公式) | 55.4%(自己申告) | 未公開 |
| ライセンス | クローズド API のみ | MIT オープンウェイト | MIT オープンウェイト |
| データ保持 | 強制 30 日 | 自社ポリシー(API)/ 完全自社(自前ホスト) | V4 Pro と同じ |
| 輸出管理リスク | 実証済み——6/12–7/1 に 19 日停止 | なし——ウェイトは取り消せない | なし |
価格確認 2026-09-04:Anthropic はモデル価格から変更なし。DeepSeek は公式 API ドキュメント。
コーディングベンチマーク:何が誰によって公開されたか
| ベンチマーク | Fable 5.1 | V4 Pro | V4 Flash | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| SWE-bench Verified | 87.7% | 55.4%(同名テスト) | 未公開 | 5.1:Anthropic 公式。V4 Pro:DeepSeek 技術報告(自己申告) |
| SWE-Bench Verified(DeepSeek harness) | 未公開 | 80.6% | 未公開 | DeepSeek 技術報告(自己申告) |
| LiveCodeBench | 未公開 | 93.5 | 未公開 | DeepSeek 技術報告(自己申告) |
| Codeforces(rating) | 未公開 | 3206 | 未公開 | DeepSeek 技術報告(自己申告) |
| Terminal-Bench 2.0 | 未公開 | 67.9% | 未公開 | DeepSeek 技術報告(自己申告) |
| FrontierMath | 38.2% | 未公開 | 未公開 | Anthropic 公式 |
引用前の 3 つの注意:
- 唯一の「重複」は罠。 類似 SWE-bench 名で両者が数字を出す(87.7% vs 55.4%)が、V4 Pro は DeepSeek 自家 harness で第三者複製ゼロ。SWE-Bench Verified と Pro は別テストセット——V4 Pro の 80.6% と Fable 5.1 の 87.7% を直接比較しない。
- V4 Pro の数字は最高推論設定(「Thinking Max」)から。デフォルトや低 effort では下がる。
- DeepSeek 自身が V4 はフロンティアより約 3–6 か月遅れると述べている。 Fable 5.1 がエージェント型コーディング差を広げたが、DeepSeek の価格優位は消えていない。
解決タスクあたりコスト:合格率議論が反転する地点
合格率差は Fable 5.1 有利に見える。コスト比較が結論を反転させる。5.1 向けに更新した計算。
代表的なコーディングエージェントタスク:入力 60,000 トークン(コードベース文脈 + 指示)と出力 2,000 トークン(パッチ)、入力 80% プロンプトキャッシュヒット。
| タスク | Claude Fable 5.1 | DeepSeek V4 Pro |
|---|---|---|
| 試行あたり入力(60K、80% キャッシュ) | ≈ $0.13 | ≈ $0.0050 |
| 試行あたり出力(2K) | $0.10 | $0.0017 |
| 試行あたりコスト | ≈ $0.23 | ≈ $0.0067 |
DeepSeek の試行は 約 34 倍安い。解決率を掛ける:
- 解決タスクあたり(Fable 5.1、87.7%): ≈ $0.23 / 0.877 ≈ $0.26
- 解決タスクあたり(Fable 5、80.3%——旧): ≈ $0.23 / 0.803 ≈ $0.29
- 解決タスクあたり(V4 Pro、55%): ≈ $0.0067 / 0.55 ≈ $0.012
Fable 5.1 の高い解決率は解決タスクあたり請求を約 $0.03 削る——意味はあるが、V4 Pro が実際に解ける tier での DeepSeek との約 20 倍差は埋まらない。DeepSeek の経済性は極端に傾いているので、決定は「どちらが賢いか」ではなく**「このタスクは安い解決可能 tier に入るか?」**:
- ルーティン〜中程度のコーディング——ボイラープレート、リファクタ、スニペット、スコープ明確な ticket——ほぼ常に安い lane。DeepSeek の解決タスクあたりコストは約 20 倍低く、ベンチマーク差は関係ない。
- フロンティアのエージェント型コーディング——多ファイル横断リファクタ、長期自律実行——リトライ計算が反転。安いモデルの能力端で失敗試行はもうタダではなく、1 回の Fable 5.1 成功が安くも速い。
コスト計算機で自分の数字を。Fable 5.1 側には強制 30 日データ保持と safeguard フォールバックも計上価値あり。
コーディングで各が勝つ場面
Fable 5.1 へ:
- タスクがエージェント型で長い。 多ファイル・多ステップ・自律作業——87.7% vs 自己申告低スコアの差そのもの。
- アーキテクチャ判断が重要。 コードベース全体に波及する決定は最高天井が報われる。
- コンテキストとメモリが必要。 1M + ファイルメモリ。V4 Pro も 1M だがその規模での耐久は未検証。
DeepSeek(V4 Pro / V4 Flash)へ:
- ボリューム優先。 ボイラープレート、テスト、ドキュメント、スコープ明確な ticket——両方がバーを超えれば安い lane。
- 自前ホストしたい。 MIT ウェイト、自社 GPU、コードは社内に。
- 継続性が交渉不可。 オープンウェイトは輸出管理でオフにできない。
規制と所有権の文脈
ベンチマークに含まれない 2 点が、しばしばスコアよりコーディング決定を左右する:
- Fable 5.1 の強制 30 日データ保持。 厳格な data residency / ゼロ保持コンプライアンスのコードベースでは品質に関係なく blocker。
- 輸出管理は実証済みリスククラス。 Fable 5 は 2026 年 6 月に 19 日間全世界停止。CI/CD がモデル停止を許容できないなら、それがオープンウェイト最強の論拠。
2026-09-04 時点の独立分析。DeepSeek ベンチマークはすべてベンダー自己申告で第三者未検証。旗艦比較、予算 tier 比較、DeepSeek Harness プラグインガイド、Fable 5.1 リリースベンチマーク、コスト計算機 を参照。